前回の天津では航空会社も中国の会社だったのもあり
行きの機内でもCAさんが中国語を使っていたり、空港に着いてからも中国語しか聞こえてこないなど中国感たっぷりでしたが、
今回は全日空さんで機内でも大連空港内でも日本語が使われていました。
また、空港内のカフェの名前が神戸コーヒーだったりと本当に中国に来ているのかと疑うほど日本感たっぷりでした。
それでもトイレでは個室にペーパーホルダーがなく個室に入る前に使う分を巻き取っておかなければいけない、また内側に押すタイプの個室のドアも便器にぶつかり60度くらいしか開かないなど日本のトイレにはない珍体験もできました。

初日は空港からバスで1時間ぐらいかけて大連医科大学敷地内にある盲導犬基地を視察しました。
2006年にできたそうですが、中国で一番最初にできた盲導犬基地とのことでした。
扉の中に入りエントランスで案内を待っている間、何頭かの犬が私たちに挨拶に来てくれました。そこの基地では放し飼いにされている犬たちもいて私たちが館内を案内していただいている間も自由に付いて来ていました。
基地には常時80頭程の犬たちがいて、訓練犬だけでなく繁殖犬、子犬、引退後の犬たちが過ごす老犬ホームのようなものもあると言っていました。
日本では繁殖犬と生後2か月までの子犬を預かる繁殖犬ボランティア、生後2か月から1歳までを一緒に過ごすパピーウォーカー、引退後の犬を引き取るボランティアなど犬の成長に合わせて居場所や主人が変わるのに対し、そこでは盲導犬として活動している以外は基地でくらすことになります。
また、大学内にあるため学生の方々もボランティアとして関わっているそうで、日本と異なるところが多く驚きの連発でした。

私は実際に体験歩行もさせていただきました。
私が普段使っているハーネスよりも1.5倍ほど長く、ハンドルも指で掴みきれないほど太く平たい形をしていました。
でもハーネスを付ける際に喜んでいる様子や歩行中も楽しそうにしっぽを振っている様子を感じることができ、中国の盲導犬たちも楽しく仕事をしているんだと嬉しくなりました。

盲導犬基地を視察後は大連外国語大学で日本語学院の学生さんたちと交流会を行いました。
ブラインドメイクのデモンストレーションをご覧いただいた後の質疑応答では流暢な日本語で感想や質問をお話してくださいました。
学生さんの中には以前日本へ旅行へ行った際にホテルスタッフのサービスが素晴らしかったため将来日本のホテルスタッフとして働いてみたいという方もいらっしゃいました。

交流会終了後には大学のキャンパスをご案内いただきました。
バスで回らないといけないぐらい広大で敷地内にレストランや教職員用のマンション、湖までありました。
私が住む大阪の中心部と違って高い建物が並んでいるような圧迫感も騒がしい車や行き交う人の音もなく静かで空もとても広く感じました。

2日目は世界音楽文化博物館で日中交流会が行われました。
第1部では両国の政府代表、ご後援、ご協賛、協力者様からのスピーチの後にブラインドメイクのデモンストレーション、中国語版ブラインドメイク物語発売、UD化粧品のお知らせをさせていただきました。
その後鈴木加奈子さんによるトロンボーン演奏、現地視覚障害者女性による歌や踊りなど音楽会が行われました。
世界音楽文化博物館というだけあってとても音響が良く、トロンボーンの音に包まれているようで鈴木さんの演奏を皆さん吸い込まれるように聞き入っており、最後の「ふるさと」の曲ではこの場所だけゆっくりと時間が流れているようでした。
変わって中国の方の歌はアップテンポな曲で皆さん手拍子をしたりとノリノリ♪でした。
曲や言葉は互いに知らなくても手拍子や拍手で音楽を通して日中交流できていることがわかりました。

第2部では日本人視覚障害者4名と中国人視覚障害者20名で4つのグループに分かれブラインドメイクのビューラーと口紅の引き方をお伝えしました。
私のグループではビューラーを今まで触ったことがないという方が3人いたのでビューラーからスタートしました。
私のすぐ側に座っていた30代全盲の方はどう持つのかわからず、私の手に持たせて握り方をさぐってみたり持ち方が合っているか私に確認させたり生まれて初めて触るビューラーに興奮しながら挑戦していました。
ビューラーと口紅の練習が終わってからは皆さんから代わる代わるに質問をされました。
アイシャドウの引き方、チークの塗り方、ファンデーションはどうすれば綺麗に塗れるかなどなど皆さんが化粧にとても関心があり化粧をしてみたいという気持ちが伝わってきました。

交流会終了後は大連プロジェクトの協力者であるチョウさんが持つ知的障碍者の方の作業所を見学させていただきました。
仲では日本の七宝焼きを使ったアクセサリーを作っていました。
丁度釜から出すところを見ることができ、出すタイミングが1秒でも遅れてしまうと商品として売れないこと、出した瞬間は真っ赤で時間とともに青や緑に色が変化していくことを教えていただきました。
七宝焼きの模様は全く同じものが出来ることはなく一つ一つ模様が違うそうです。

作業所見学の後は海に隣接した公園を見に行きました。
大連の観光地だそうでたくさんの人でにぎわっていましたが波の音や潮の匂いがなかったためあまり海を感じることができませんでした。
公園の側にはマクドナルドがあり、大連に住んでいた方に聞くと日本のマクドナルドのてりやきバーガーに似たものや日本にはないピリ辛のハンバーガーもあるとのことでした。
色々な国のマクドナルドを食べ比べてもおもしろそうですね。

続いて有名な七つ星ホテルを見学に行きました。山のてっぺんにあって先ほど言った公園を一望できる長めの良いところだそうです。
宿泊したわけではないですが、七つ星ホテルのトイレをお借りしました(笑)
七つ星ホテルのトイレはどんなものかと期待していましたがトイレはいたって普通で、特に個室はペーパーホルダーこそありましたが私たちが宿泊したホテルとも空港のものともあまり違いがなく、中国の方はトイレ特に個室には高級感を求めないものなのだという見解になりました。

その日の夜は「テンテンユイガン」という大連庶民の方も行く食堂へ行きました。
お店の中には水槽があり、その中から食べたい食材を選んで調理していただくというスタイルだそうです。

渡航前に大連は海に面していることから海産物が新鮮でおいしいと聞いていたのでとても楽しみでした。
たくさんのお料理の中でも特においしかったものはウニとホタテでした。
半分に切られたウニの中にわさび醤油が入っていてそれをスプーンですくって食べました。
今までウニは苦手な食材でしたが全然臭みもなくおいしく食べられました。
ホタテは貝に入ったままで、ガーリックのいい香りがして身もプリプリでした。ホタテのスープを春雨が吸っていてとてもおいしかったです。

2泊3日と短い時間でしたが、大連のたくさんの方々にブラインドメイクを知っていただくことができました。
来年はブラインドメイクが考案されて10年という節目の年にあたります。また、来春にはUDパレットも販売の予定です。
ブラインドメイク、UD化粧品の更なる訴求を目指して頑張ります。